自宅での筋トレを考えている人のなかには、防音マットが必要かどうか迷っている人もいるのではないでしょうか。筋トレに使用する防音マットにもいろいろ種類があるため、何を基準に選んだらいいのか決めかねている人もいると思います。

防音マットによっては、トレーニング中に痛みが出てしまうこともありますし、滑り止めの有無によって使いやすさも変わってきます。家トレに欠かせない筋トレマットの選び方について、わかりやすく解説していきます。

筋トレ時のトレーニングマットの選び方

筋トレに必要なトレーニングマットを選ぶ時は、いくつかポイントがあります。
間違えた選び方をしてしまい、思うような筋トレができずに後悔する人も少なくありません。筋トレに時に使えるトレーニングマットの選び方について解説したいと思います。

防音性・防音効果

筋トレマットは、防音性・防音効果が期待できるかどうかも確認しておきましょう。集合住宅に住んでいる人の場合は、下の階まで振動していないか音が響いていないか気になってしまい、思うように運動ができなくなってしまう人もいると思います。トレーニングする時間帯による制限も出てきます。

防音性・防音効果の高い筋トレマットは、振動や音を軽減する効果が期待できます。集合住宅の場合は、左右上下に音が響きやすいので、厚みのあるものを選びトレーニング環境を整えるのをおすすめします。

マットの厚さが十分か

筋トレマットの選び方として、厚みが十分にあるかどうかも重要になってきます。防音性が期待できるのはもちろん、厚みがあるほうがクッション性が高くなり、身体にかかる負担も減らせます。厚みの目安は好みもありますが、7mm以上あるものを選ぶのがおすすめです。器具を使って行わない自重トレーニングの場合は、7mm~10mmほどの厚みがあるものでも十分です。体にかかる衝撃を吸収してくれる筋トレマットだと、筋トレで手足にかかる負担を軽減することにも繋がります。

痛くないおすすめの厚さは?

痛くない筋トレマット選びは、体重の重さやトレーニング内容によっても変わってきます。
個人差はありますが体重65㎏の人で、2㎝程度マットが沈むと言われています。そのため、65㎏よりも体重が少ない人は7mm程度の筋トレマットでも十分です。ただ、65㎏以上の人は10mm程度の厚めの筋トレマットを選ぶようにしてください。

マットの大きさが十分か

筋トレマットを選ぶ時は、マットの大きさが十分かどうかも選ぶポイントです。筋トレマットが小さすぎても使いにくいですし、大きすぎても保管に困り邪魔になってしまいます。一般的な目安の基準として、自分の身長を超える程度のものを選ぶようにしましょう。筋トレ以外にもストレッチで使うこともあるかもしれません。全身で寝ころんだときに長さが足りないと、使いにくさを感じてしまいます。動きやすさも意識しつつ、マットの大きさが適切かどうかも選ぶようにしてみてください。

マットは洗えるか

筋トレマットは清潔な状態を維持するためにも、洗えるかどうか、水拭きに対応しているかどうかも確認しておきましょう。素材によっても変わってきますし、表面に凹凸がある筋トレマットだと、衛生面で心配になってしまうこともあると思います。メンテナンスが簡単なマットは、EVAやTPRなどの素材でできているものです。筋トレマットは裸足でトレーニングをするので、少しずつ汚れが蓄積してしまいます。メンテナンス方法について、購入する前に確認するようにしておきましょう。

裏に滑り止めがあるか

筋トレマットの裏面に滑り止めがついているものを選ぶのがおすすめです。滑り止めがついていないと、トレーニング中に滑ってしまうリスクもありますし、正しいフォームを維持できなくなってしまいます。運動効率を高めるためにも、裏面に滑り止め加工が施されているものを選ぶのをおすすめします。また、ニトリルゴム製の筋トレマットは、裏の滑り止め以外にも、外周の部分に布テープのついているものを選ぶとより安定しやすくなるため、トレーニング中のズレを防ぐことにも繋がります。

そもそも筋トレにはマットが必要なの?

結論として、筋トレにはマットが必要です。
その理由として以下の3つが考えられます。

  • 家トレ、部屋トレだと防音推奨なので必要
  • フローリングや畳だと汚れたり痛いので必要
  • フォームが安定して体の負担を減らせるため必要

筋トレをするうえで、マットを用意することでトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
筋トレマットを使うメリットについて詳しく説明したいと思います。

家トレ・部屋トレだと防音推奨なので必要

家トレや部屋トレの場合、防音設備を推奨しています。特に、集合住宅に住んでいる場合は周囲の部屋に迷惑をかけてしまうことも多く、防音のためにも欠かせません。家トレでも、マットを使うと、筋トレ中の騒音をかなり減らすことができます。特に仕事から帰ってきて夜に筋トレを行う場合は、音を気にせずにトレーニングに集中できる環境づくりのためにも、筋トレマットを用意しておくのをおすすめします。

フローリングや畳だと汚れたり痛いので必要

筋トレをフローリングや畳のうえで考えている人もいるかもしれません。そもそも硬さもありますし、トレーニングによっては体が痛くなる原因となってしまうこともあります。フローリングや床に直接顔をつけてトレーニングをするのに、汚いと抵抗感を持っている人もいるのではないでしょうか。また、筋トレマットがあるとトレーニング器機を直接床に置くことがないので、傷ついてしまうトラブルを防ぐことにも繋がります。ダンベルは重さがあるので、床に置くときに傷つけないように気を付けましょう。

フォームが安定して体の負担を減らせるため必要

筋トレマットは、トレーニング中に床に直接触れる心配がなくなるため負担を減らしてケガのリスクを減らすことにも繋がります。また、滑り止め効果のある筋トレマットは、フォームが安定しやすくなります。フォームが安定していない筋トレでは、思うように筋肉がつかない原因になってしまいます。体がずれてきてしまう経験をしたことのある人も、筋トレを効率的に行うために筋トレマットが必要です。

トレーニング目的別マットのおすすめの厚さ

トレーニング目的によっても、筋トレマットの選び方が変わってきます。選ぶ時の目安として、筋トレのみを考えているのであれば8mm程度、筋トレや有酸素運動も考えているときは10mm程度のものを選ぶのをおすすめします。数ミリの違いではありますが、クッション性にも差が出てくるため、適したトレーニングも違いが出てきます。

それぞれおすすめの厚さについて詳しく説明したいと思いますので、参考にしてください。

筋トレ(自重トレ)なら8ミリ

上半身や下半身の筋トレを行うときは、8mmの筋トレマットがおすすめです。

8mm程度の筋トレマットの場合、クッション性はそこまでないものの力を入れてふんばりやすい特徴もあります。床との距離も近いので、力がトレーニングマットに伝わりやすく正しいフォームを維持しやすくなります。ただ、寝転がって行う腹筋トレーニングでは、回数が多くなると腰が痛くなってしまう人もいます。8mmだと痛みが出てしまう人は、タオルを下に敷くなどの工夫をすると痛みを軽減できるようになります。

有酸素運動なら10ミリ

有酸素運動も考えているのであれば10mmのものを選ぶと、適度なクッション性や体重をかけても痛みを感じにくく、負担を軽減してくれるようになります。ぐらつきが起こりにくく、身体の軸を安定させて運動することもできます。例えば、ジャンプを伴うトレーニングでも、しっかりと衝撃を吸収してくれるため体にかかる負担も少なくなります。足裏にしっかりと力を入れた状態で踏めるようになるので、筋肉に負荷をかけた状態でトレーニングが出来る良さもあるでしょう。

10mm以上を選ぶ方法もあるのですが、クッション性が高い分ぐらつきがでやすくなってしまうことも考えられます。有酸素運動の場合は10mmの筋トレマットで十分だと思います。

ストレッチなら10ミリ以上

ストレッチを中心に考えているのであれば、10mm以上の厚みをおすすめします。トレーニング中に横たわった状態でも、床の硬さを感じることはありません。バランストレーニングの場合は、ぐらつきの心配があるのでおすすめできません。ストレッチ専用の筋トレマットを探している人には、10mm以上のものを選ぶと安心です。

筋トレマットにはどんな素材がある?特徴は?

ひと言に筋トレマットといっても、さまざまな素材のものがあります。
具体的にどのような違いがあるのか見ていきましょう。

安いにこだわるならポリ塩化ビニル

ポリ塩化ビニルは、オーソドックスな素材の筋トレマットです。手ごろな価格のものも多く、初心者でも購入しやすいのが特徴です。最初はポリ塩化ビニル特有の臭いが気になることもあるので、開封した状態で時間をおいてから使うようにしてください。

厚みなど耐久性にこだわるならニトリルゴム

厚みや弾力性がある筋トレマットといえば、ニトリルゴム製のものです。使い続けても劣化しにくい特徴があるため、頻繁にトレーニングをする人にも使いやすい素材です。伸縮性にも優れているため、激しい運動をする人はしっかりと滑り止めで固定しましょう。

水洗いOKや収納性にこだわるならエラストマー

筋トレマットのメンテナンスで考えるのであれば、水洗いOKで収納性にもこだわったエラストマー製のものをおすすめします。薄く軽い素材になりますが、弾力性もありますし滑りにくく使用しやすい特徴があります。

筋トレマットとヨガマットに違いはある?

筋トレマッチとヨガマットの違いとして、主なものは「厚さ」です。ヨガマットの場合は専用で使うことも多いので4mm~7mm程度の、筋トレマットよりも薄いものが多くなります。また、ヨガマットも筋トレマットも持ち運ぶケースが多く手持ちバックには入らないため、くるくると巻ける形状になっているものが多い傾向です。

Amazon・楽天・ドンキなどで購入できるおすすめの筋トレマット

Amazon・楽天・ドンキなど身近なところで購入できるおすすめの筋トレマットを紹介します。どの筋トレマットを選んだらいいのか迷ったときは参考にしてみてください。

SKLZ トレーニングマット トレーナーマット

価格:4,068円(Amazon)
厚さ:11.4㎝
洗える:手洗いOK
サイズ:182.9㎝×61㎝

トレーニングブランドのEXOS社が作り特許取得済の筋トレマットです。筋力強化ガイドが印刷されたデザインになり、コンディショニングの回復やケガのリスクを減らします。お手入れも簡単ですし、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。

adidasトレーニングマット

価格:3,945円(Amazon)
厚さ:10mm
洗える:手洗いOK
サイズ:183㎝×61㎝

ニトリルゴム製の筋トレマットです。マットにはスティッチがあるので耐久性にも優れており、マットの裏面は滑りにくい仕様でできています。メンテナンスの負担が少ないのもあり、持ち運びでも安心です。

家トレでのマットトレーニングで満足できないならパーソナルジムがおすすめ

家トレには筋トレマットが欠かせません。防音性の高さはもちろん、体に負荷をかけずにトレーニングができますし、フォームの安定性を高めることにも繋がります。メンテナンスのしやすいものを選ぶようにしていきましょう。

ただ、家トレは自宅で気軽に始められる良さがありますが、その反面物足りなさを感じることも少なくありません。トレーニングに満足できないと感じている人には、パーソナルジムがおすすめです。

プロのトレーナーがあなたの目的に合わせて、メニューを考えサポートしていきます。もっと幅広いトレーニングをしたい!と考えている人は、パーソナルジムも検討してみてください。