筋トレの効果を高めるために「トレーニングベルト」に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。腰回りに使うアイテムになり、トレーニング上級者などのアスリートが使っている姿を見たことがあるのではないでしょうか。
なかには初心者でもトレーニングベルトがあったほうがいいのか、そもそも必要なのかどうか疑問に思っている人もいるかもしれません。筋トレのトレーニングベルトとはなにか、効果や使い方、選び方についても詳しく解説していきたいと思います。
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トレーニングベルトとは?
トレーニングベルトは、腹部に巻くベルトになり着用することで、腹圧を高め腰を守る役割があります。さまざまな素材があり、ケガを予防したりトレーニングパフォーマンスを高める効果が期待できます。
トレーニングベルト以外にもさまざまな呼び方があり「パワーベルト」「パワーリフティングベルト」「ウェイトリフティングベルト」などがあります。トレーニング上級者向けのイメージがあるかもしれませんが、初心者にこそ使って欲しいアイテムとして知られています。高重量で行うような種目や安定しない動作を行う場合、ちょっとした不注意が腰痛の原因となってしまいます。
トレーニングのパフォーマンスを高めることで、体幹を安定させる効果が期待できるなど、さまざまなサポート効果が期待できます。
トレーニングベルトで期待できる4つの効果
トレーニングベルトを装着することで、筋トレのパフォーマンスがより向上すると言われています。
これによってトレーニングベルトで得られる効果が大きく関係してきます。
具体的にどのような効果が期待できるのか、4つのポイントに合わせて紹介していきたいと思います。
腰や背中への負担を軽減できる
トレーニングベルトは腰や背中にかかるケガを予防する効果が期待できます。重量のあるダンベルやバーベルのような筋トレは、効率的ではありますがケガのリスクを高めてしまいます。また、正しいフォームができていないと腰を傷めてしまう可能性も出てきます。トレーニングベルトを使うことで、腹圧を高めつつ腹筋で腰を支えられるようになるため、ケガの防止に繋がります。また、骨盤を正しい位置で安定させられるのでケガのリスクを抑えられるのも特徴です。
正しいフォームや姿勢を維持しやすくなる
トレーニングベルトを使うと、姿勢が真っ直ぐな状態で支えられるようになります。正しいフォームが続けられるように意識がむくため、背中や腰の正しい姿勢が維持できます。無意識のうちに筋トレに悪い癖がついてしまうのを防ぐ効果も期待できます。筋トレの姿勢やフォームが気になり改善したいと考えている人にとっても、トレーニングベルトを使うことで確かな効果を実感できると思います。
腹圧が高まり耐性の崩れを防げる
トレーニングベルトを使うことで、腹圧の高め方を意識できるようになります。筋トレは腹圧のかけ方がとても重要になり、腰が反りすぎないようにしつつ、ケガのリスクを減らすことにも繋がります。筋トレの効果を正しく得られるようにしたいと考えている人にもおすすめです。 特に初心者のうちは腹圧を高めることが難しく、お腹に意識を向けたままトレーニングを続けることは現実的ではありません。ちょっとしたときに腹圧が弱くなってしまいます。トレーニングベルトを使って、感覚で覚えていけるのもポイントです。
最大挙上重量がアップしやすくなる
トレーニングベルトを使うことで、最大挙上重量を高めることにも繋がります。物理的な要因と心理的な要因が関係しており、より高い負荷をかけて筋トレを行えるようになります。今まで以上に筋肥大が期待できるようになります。また、体幹を安定させる効果もあり、トレーニング中のふらつきを防止してくれる効果もあります。より高い安定性を確保しつつ効果を高めたいと考えている人におすすめです。
トレーニングベルトの使い方
トレーニングベルトの巻き方がよく分からない人向けに、使い方のポイントを説明します。
腹圧を高めて腹部に物理的な固定力をつける目的があります。
この効果を達成するためにも、正しいベルトの巻き方を覚えて使えるようにしておきましょう。
【トレーニングベルトの巻き方】
- 大抵の場合はおへその位置にして締めていきます
- 締めるときに思いきり息を吸い込みます
- お腹をへこませた状態のままできつく締めるのがポイントです
トレーニングベルトは便利なアイテムではありますが、使い方にいくつか注意点があります。
例えば、トレーニングベルトは締めすぎない程度に強く締めるなど、加減の難しさを感じることもあるでしょう。位置が低すぎると、骨盤にベルトが当たるようになりトレーニングがしにくくなってしまいます。使う人によっても変わってくるため、自分の体格にあったものを選びましょう。
実際に締めながら、自分に最適な状態になるように試してみてください。ただし、長時間の使用は控えるようにしてください。トレーニングベルトを長時間使ってしまうと、お腹に圧力がかかり過ぎてしまい、血流の流れが悪くなり、血圧の上昇の原因となってしまいます。
トレーニングベルトの着用がおすすめな筋トレメニュー3選
次に、トレーニングベルトの着用がおすすめの筋トレメニューを3つ紹介します。
スクワット
スクワットは、下半身の筋肉を鍛える筋トレメニューです。しゃがむ動作を何度も繰り返すことでふくらはぎの強化や太もも、臀部の筋肉を効率的に鍛えていきます。スクワットでは、トレーニングベルトをつける人とつけない人には個人差があります。 とはいえ、腰回りも安定しますし、ケガの防止効果にも繋がります。体幹や腰回りを安定させるので、トレーニングが行いやすくなります。トレーニングベルトを活用することで、力の入れ方や使い方についてもサポートしてくれます。 スクワットでは、腹圧がしっかりとかかるように巻くことや、正しい位置で巻くことを意識してください。スクワットは、肩幅程度に脚を開き、お尻を後ろに引くようにしつつゆっくりとしゃがみます。
太ももと地面が平行になる位置にしゃがみ、ゆっくりもとの位置に戻るようにしましょう。
デッドリフト
デッドリフトは、背中にある筋肉や大腿筋、大臀筋、ハムストリングスなどの筋肉を総合的に鍛えられるトレーニング方法です。体幹も効果的に鍛えられるので、安定性を高め姿勢の改善や日常生活などのあらゆる面でのパフォーマンスの向上に繋がりやすくなります。女性は背中の引き締め、ヒップアップや脚の引き締めにも効果を発揮しますし、男性は引き締まった逆三角形の背中を手に入れられます。 とはいえ、正しいフォームで行わないとケガのリスクを高めるなどのさまざまなリスクが考えられます。トレーニングベルトを使うことで、正しいフォームが維持しやすくなります。デッドリフトは関与する筋肉の幅が広いからこそ、使用重量が重くなるためトレーニングベルトがおすすめです。
ベンチプレス
ベンチプレスは、上半身を中心に鍛えるためのトレーニング方法です。特に大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部を鍛えるのに有効だと言われている方法です。上半身がメインのように感じますが、背中や脚とも関係しているため、全身運動の一つとして認識されています。バーベルを持って安定させるためにも土台となる脚や安定感が重要になってきます。 ベンチプレスは、背中周辺の力も関係するため、腰に大きな負担がかかりやすくなります。そのため、トレーニングベルトを使いしっかりと固定し、腰を守ってあげることが必要です。正しいフォームを維持するためにも、正しいベンチプレスを意識して行いましょう。
【ポイント別】トレーニングベルトの選び方
トレーニングベルトは、さまざまなメーカーから豊富に販売されています。商品によって素材やサイズなどの特徴が細かく異なってきます。自分にあったトレーニングベルトの選び方やポイント別に紹介します。
「素材」で選ぶ
トレーニングベルトの素材には「革製」と「ナイロン製」があります。
革製のトレーニングベルトは、硬い素材でしっかりとした生地感が特徴です。
そのためしっかりとお腹周りを固定してくれるので、しっかりとトレーニングを行いたい人にもおすすめです。ただし、革製のトレーニングベルトは、安いものの多くは合皮が使われています。合皮の場合、使い込むというよりかは、定期的に買い替えて使っていくイメージです。本革のトレーニングベルトは、使えば使うほど味が出てきます。
ナイロン製のトレーニングベルトは、柔らかく伸縮性のある素材が特徴です。表面部分がナイロン製、なかには硬いスポンジのようなものが入っているのが特徴です。マジックテープで固定するタイプが多いため、軽量で使いやすいものの強度は期待できません。トレーニング初心者にこそ使いやすい素材と言えるでしょう。
他にも、スエード素材のものもあり、特徴的な肌触り感が特徴です。
好みの素材のものを選ぶようにしましょう。
「バックルのタイプ」で選ぶ
トレーニングベルトのバックル(留め具)にもさまざまな種類があります。
ピンタイプ
ピンタイプは、一般的な留め具のタイプです。
ズボンで使われることの多い対応になるため、サイズの調整がしやすく使う人を選びません。ただし、インターバルにおいて取り外しを頻繁に行う場合は、やや使いにくく感じることもあるでしょう。しっかりと締める場合は力がないと難しいため、使う人を選ぶトレーニングベルトともいえます。
フックタイプ
フックタイプは、装着する方法こそピンタイプと同じです。
ただし、バックルを引くだけで外れるので取り外しがしやすい特徴を持っているといえます。
ファスナータイプ
ファスナータイプは、ナイロン製でよく見られる形になり、フィット感を細かく調整しやすく着脱も簡単にできます。トレーニングで使いにくさを感じたときに簡単に調整できるのもポイントです。ただし、高負荷のトレーニングを行った場合、動作中に外れてしまうこともあります。あくまでも負荷の軽いトレーニングを行うときに使うタイプです。
レバータイプ
レバータイプは、レバーを押し込んで装着するものです。ワンタッチで装着できるなど使いやすさにも定評があります。耐久性も高くホールド力にも高い評価があります。高負荷のトレーニングを行うときにも適しているため、丈夫で競技者向けの留め具タイプと言えるでしょう。
「幅・厚み」で選ぶ
トレーニングベルトの厚さは、製品によっても異なります。厚みがあるほうが高いホールド力が期待できますし、高負荷のトレーニングにも適しています。装着したときに多少の圧迫感がありますが慣れれば問題なく使えます。また、適度の幅があるトレーニングベルトのほうが、腹部にあたる圧迫感が少なく動きやすくなる特徴もあります。どんなトレーニングを行うのかによって選ぶようにしましょう。
「ウエストサイズ」で選ぶ
レーニングベルトを選ぶ時に、ボトムスのサイズではなく、ウェストサイズで選ぶのをおすすめします。お腹をへこませずにメジャー部分にゆるみがでないようにしてください。アイテムによってサイズも異なりますし、計測した数値と照らし合わせたうえで購入するのをおすすめします。
トレーニングベルト装着時の注意点
トレーニングベルトは筋トレの効果を最大化するためにおすすめではありますが、いくつかデメリットも存在します。そのためトレーナーのなかには着用をおすすめしない人も少なくありません。トレーニングベルトを装着する時の注意点についても説明します。
血圧が急上昇するおそれがある
トレーニングベルトは血管や心臓に疾患がある人が使用すると、血圧の上昇による危険性が考えられます。もし、血圧に問題がある場合はトレーニングベルトの使用を控えたほうがいいと思います。また、担当医に相談しつつ、適切なトレーニングを行うようにしていきましょう。
腹圧を自ら高める能力が身につきにくい
トレーニングベルトをしてしまうと、自分で腹圧を高める能力は育ちません。そのため、トレーニングのときにベルトのお腹を押し出すように意識して、締めあげるようにしてください。頼りすぎず、自分の力で腹圧を上げられるようにしていきましょう。
まとめ
トレーニングベルトは筋トレの効果を高めるためにも、便利なアイテムです。初心者にとってもフォームや骨盤の安定など、トレーニング中のケガなどのリスクを減らすことにも繋がります。とはいえ、トレーニングベルトを使うかどうかは、トレーナーによっても変わってきますし、身体の状態によってはあわない場合も考えられるでしょう。トレーニングベルトを使う場合、自分にあったものや正しい方法で使用する事、長時間の利用を控えるように気を付けましょう。